のとしし大作戦

ごっつぉまいぞぉ のとしし大作戦

のとしし大作戦ロゴ 大作戦の心得

これまで、田畑を守るために電気柵の設置や檻・わなを仕掛けてイノシシ被害を防いできましたが、守るだけでは収入につながらない作業が増えるばかりで、気持ちが晴れません。
イノシシを捕まえた方に対して、捕獲奨励金を支払うことでご苦労に報いてきましたが、捕獲したイノシシをゴミとして扱うことは、捕獲した方の大きなストレスになってしまいます。
そこで捕獲したイノシシを廃棄するのではなく、貴重な資源として活用を図ることで私たちとイノシシが共存できないかという思いから、平成27年、「のとしし大作戦」として事業を開始しました。

里山に住むイノシシに罪はありませんが、私たちがここで伝統や文化を守りながら暮らしていくためには、野生のイノシシとの共生の道を探る必要があります。能登の地で暮らしている方の生活を守るため、新しく農業を始めたいという希望にこたえるためにも、イノシシを害獣から特産品へと転換する共存への挑戦です。

平成27年10月14日に食肉処理業の許可を得て、やっとスタート地点に立ったこの事業。安全で安心な食肉を生産し、野生の味を楽しんでもらうことはもちろんですが、このプロジェクトでは、これまで産業廃棄物として処分されることの多い皮についても、特産化の試みを始めています。いのちの営みに感謝をしつつ、貴重な資源として余すところなく活用していくことが、のとしし大作戦のめざすところです。